僕が指原莉乃さんを“怪物”と呼んだわけ

めっちゃ面白い本が出ちゃいましたね。まじで面白かった。

指原莉乃さんの新書、『逆転力 ~ピンチを待て~』。今年の選抜総選挙渡辺麻友さんに1位の座を譲り、2位となった後に書かれた本です。

 

どーん

 

逆転力 ~ピンチを待て~ (講談社 Mook)

 

 

指原さんは、「おわりに」で、こう述べています。

私の考え方、やっぱりヘンでしたか?

一見すると、普通のコですよね?何を考えているかっていう話を聞いてみると、ヘンなだけで。性格悪くて、計算高いだけで。

ちょっとやばいんですかね。感情がところどころ欠落してるんですよ。でも、常識はあるんです。で、意外とポジティブ。なんなんですかね、私。

そうなんです。彼女の発想は何だか矛盾していて、色々とヘンなんですよ!

 

この本の帯には、「さしこから学ぶ逆境を味方につける思考法」とか「指原莉乃のピンチをチャンスに変えるヒント」とか勇ましく書いてありますが、彼女の不思議な人生に触れ、彼女のヘンな思考に触れること、それ自体とても楽しい経験だと思いました。

 

 

彼女の思考がヘンなのは、たぶん普通の人があまり得意としないミクロとマクロを行き来した思考法を身につけているからかなぁと。

AKB48はひとつのチームとして芸能界で戦っていかなければならない。一方で、その中でいかにして自分のキャラを獲得し個人としても売れるかを考えていかなければならない。AKBが売れれば自分も売れるし、自分が売れればAKBも売れる。

指原さんは、AKBでの6年以上のキャリアの中で最も人気のあるメンバーとしての地位を確立し、かつ個人としても最も売れているメンバーでもあります。ミクロとマクロを行き来するのは当然なのでしょう。

 

 

彼女はこう述べます。

人からよく「客観視してるよね」と言われます。

自分でもそう思います。

例えば家族としゃべっていても、こういうことを言ったほうがいいんだろうなとか、こう言ったほうが相手も自分も楽しいんだろうなって考えてます。

コンサートの時も、どこにどう動けば自分がモニターに映れるかってことばっかり考えている。

信じられないくらい計算高いと思います。自分にとってどうすれば得かを、常に考えているんだと思う。

どんな風に客観視しているかといえば、例えばこんな感じ。

(今年の選抜総選挙で2位になり、めちゃめちゃ悔しく結構泣いてしまったりしたけど)ひと晩ぐっすり寝て起きた次の日には、「2連覇しなくて良かった!」と思っていました。

…のちのちのことを考えれば、挫折があるほうがストーリーは面白くなると思うんですよ。人の人生を見ていてそう思うんです。

…だから、挫折できてラッキー。

「人の人生は挫折がある方が面白い」っていうけど、あんたそれは「人の人生」ではなくて、現に「あなたの人生」で起こった挫折ですよ?他人の人生ならそっちの方が面白いかもしれないけどさ。

なんてツッコミを思わず入れてしまいます。

 

一方でこんなことも。

私、自分の人生が超好きなんです。

外見とか人間性には自信がないけど、自分の人生には超自信あります。自分の人生は一番いいし、一番幸せだと思ってる。そのことに関しては、誰にも負けない自信がある。

…えっと、それって客観視とは程遠い気がしません?

他にもこんなことやあんなこと述べています。

楽しくて仕方ないんです、今のHKT48のコンサートは。一番やりたい。一番楽しい。テレビよりも出たい!

楽しい楽しい楽しいって思い込む。それしかない。

…うまくしゃべれなかった、「だけど私は楽しかった」。

番組のためになるようなことを何もできなかった、「だけど私は楽しかった」。

これも逆転力ですかね?

そんなこんなで、何を客観視しているのかさっぱり分からなくなるわけです。

 

 

で、「客観視しながら楽しむ」ことについて、僕が考えたことが上のツイートと、次のツイート。

 

 

 周りから求められていることをやるのって、本当に自分は楽しいのか?という問題については、指原さんの次の一説から、一定の結論を導き出せると僕は思います。

最近よく思うんですけど、「明るい」ってすごいです。「元気がいい」ってすごい。明るくて、元気で、自分のやるべきことをちゃんと楽しみながらやれている。職場や学校でそんなコが身近にいたら、こっちも楽しい気持ちになるのは当たり前ですよね。

 仕事をちゃんとこなして結果を出すことが、普通の会社や職場で求められることです。でも、それを楽しんでやることも、求められていると思いませんか?

いつも仏頂面で不機嫌そうな人のほうが仕事出来るってことあるんでしょうか。僕にはそうは思えません。まだ仕事してないから知らんけど。

「楽しんで仕事をすることが求められている?そんなのはあまっちょろい戯言にすぎん。とにかく結果を出せ」と大人は言うかもしれない。

でもほら、幕末最強の剣士・緋村剣心維新後10年経って言っていますよね?

「剣は凶器。剣術は殺人術。それが真実。薫殿が言っている事は一度も自分の手を汚した事がない者が言う甘い戯言でござる。けれども、拙者は真実よりも薫殿の言う戯言の方が好きでござるよ」って。

今は、維新後何年経ったと思います?

146年です。

だったら、そろそろその甘い戯言の方を実現できる世界が来てもいいはずですよね。

そして、僕もその甘い戯言の方を信じたいでござるよ。

 

ってことで、「楽しんで仕事をすること」も求められているのだとすると、結局客観視して求められていることに全力を尽くしていけば自分も楽しくなるという関係が成り立ちそうです。

 

僕も思い返せば、司法試験の勉強中って、社会から何も求められていない感じがして、楽しくなかったなぁ。学生の仕事は勉強だと言われれば確かにそうですが、受験勉強ってまさに結果を出すことがシビアに求められていて、勉強自体に楽しさを見出すことのまぁ難しいこと。そして結局楽しんでやっていた人が合格していった印象がやっぱりある。指原思考”客観視して楽しむ”は、難しいですなぁ。

 

ってことで、僕は4つも年下の指原さんから、そんなことを学びました。

そして彼女はそれを実践している。甘い戯言を本当に貫き通すには、半端じゃない強さがなければ出来ません。だから彼女は、”怪物”なんです。

ちなみに、以前僕が書いた記事(指原莉乃さんに学ぶ自信の持ち方)にも、その怪物っぷりが現れています。

 

指原思考もご多分に漏れず、言うは易し、行うは難し。

これから仕事が始まるに当たって、ぜひ忘れずに実践していけたらなと思います。

 

それでは、もんもん。