今しかできないことってなんだろうね

仕事納めをしたみなさん、お疲れ様でございました。僕は仕事をしていないので納めるものは何もございませんが、せめてこの記事を納めて新しい年を迎えさせて頂きたい。

聞いてください、僕の12月後半は散々でした。風邪でぶっ倒れて(いやほんと文字通りぶっ倒れたんです)大事な予定がすべてキャンセル。今は少し外出したりキーボードが打てるくらいには回復してきました。家でぐーたら療養しているせいで、僕の背中にある羽は閉じたままうずうずしています。働き始めるのが年明けからなので不幸中の幸いだったものの、軽い天災にでもあったかのような気分。うぐぐぐ…

で、ぼく思いました。健康なやつ、まじで今のうちにやりたいことやっとけよ、と。いつまでもあると思うな親と金と健康ぅ!明日やろうはバカ野郎ぅ!いのち短し恋せよ乙女 あかき唇あせぬ間にぃ!すいません久しぶりにブログ書けるの嬉しくってテンション上がっちゃって。

要は今のうちにちゃんと恋しとけと。今しかできないこと、ちゃんとやっとけと。

さて、ここまで書いたらSKE48松井珠理奈さんを思い出さざるを得ないでしょうね。うん、松井珠理奈はわかるけど、何も思い出せないって?今すぐレッドブル100本買ってヲタ活して下さい。そんで僕にも5本くらい下さい。

何を思い出すって、彼女がインタビューで「恋愛なんていつでも出来るけど、AKBは今しかできない」とさらっと言ってのけたこと。いやほんと気が強くないとアイドルはやっていけないですよね。

まずは松井珠理奈さんについてちょっとおさらいを。2008年、SKE48の第一期メンバーとしてオーディション合格後、すぐに史上最年少の11歳にしてAKB48大声ダイヤモンド』のシングルにほぼセンターのような形で選抜メンバー入り。SKEではセンターポジションを多く任され、2012年には『UZA』にて大島優子さんとAKBでもダブルセンター、2013年のじゃんけん大会優勝を経て初の単独センター、2014年の選抜総選挙4位と、17歳となった現在も48グループの中心で輝き続けています。

最初に階段を駆け上ってくるのが当時11歳の松井珠理奈さんです。 

ちなみに今では卒業してしまったメンバーが多く写っているこのMV。実はこのとき、大島優子さんはシングル選抜20人のうち、ブレザーを着せてもらえない後列10人のうちの一人でした。一番右端あたりで踊っています。その後、2009年の第一回選抜総選挙前田敦子さんと1位争いをしているのですから、すごい巻き返しですよね。

僕はSKEについては全く詳しくなく、SKEの中心メンバーである松井珠理奈さんがどんな人柄でどんなキャラだとかは正直よく知りません。でも、ひとつだけ、彼女のした発言で、とてもとても印象に残っているもの、それがさっきの発言です。 

ー恋愛なんて大人になればできるもん。大人になればできるし、やろうと思えばいつだって出来るんですもん。でもAKBは…だって50歳になってAKBはできないですし、オーディションを受けてたくさんの人がAKBになりたいSKEになりたいとかいうなかで選ばれたわけだから、やっぱりなれなかった子たちの分まで頑張るべきだと思う(映画『Documentary of AKB48 No Flower Without Rain 少女たちは涙の後に何を見る?』(2013))

この映画は、2012年のAKBの活動をまとめたドキュメンタリーなんですが、2012年は、AKB史に残る大事件の序章であった"指原莉乃さんのスキャンダル"があった年です。そのため、監督は松井さんに対して、「恋愛したい?」と意地悪な質問をしたのでしょう。監督はAKB内部の人間ではないので、単純にメンバーがどう思っているのかを知りたかったようです。松井さんはインタビュー当時、まだ15歳の高校1年生。恋愛について聴かないわけにはいかないですよね。ちなみに、"AKB史に残る大事件"とは、2013年1月にあった"峯岸みなみさん丸刈り事件"のことです。本映画の公開直前であったというのが何とも皮肉というかなんというか。

映画ではインタビューのうち上で引用した部分が使われました。これだけ聞くと松井さんはなんだか正論を振りかざすマッチョな意見の持ち主に聞こえます。実際僕はこの映画を見たあと、「珠理奈、それはあまりにも正論すぎる…!!」みたいな感じでつぶやいていました。だって、恋愛を「なんて」呼ばわりするんですよ?美しいもの、はかないもの、切ないもの、ドロドロしたもの。世の中に流布するありとあらゆる恋愛に対して、「恋愛なんて、所詮は普通の人がするままごと」と一刀両断するかのごとく。

しかし、映画の特典映像として収められていたロングインタビューを見たら、ただの映画編集上の"あや"だったというか。ニクい編集してくれるぜ、監督さん。以下、インタビュー書き起こし。 

ー(高橋栄樹監督)彼氏ほしいと思いますか?

松井珠理奈)彼氏ですか?!今はいいです。やっぱり学校とかに行ってて、友達とかが彼氏出来たとか、あの子とあの子が別れたんだってとか、聞いたりするのはすごく楽しいんですけど、逆にそういうの聞いていると、うわ自分はちょっと無理かもと思ったり。今自分のこと考えるの精一杯なのに、他の人のことまで考えてたら無理だなって。SKEも考えなきゃいけなくてAKBも考えなきゃいけなくて、余裕あるかなっていう(笑)。話を聞いてるのは楽しいです、友達の。うちの彼氏がさーとか聞いてると、そっかそっかみたいな、のが楽しいです。

ー自分的にはあんまり興味はない?

うーん、興味?興味というのは?(笑)

ーいやだっていっぱいあるじゃない、少女漫画とか映画とか。

いいなぁとは思いますよ、そりゃあ。こういうのしてみたいなぁとか。いいなぁとは思いますよ(笑)。

ーうーん、質問の仕方を変えよう。AKBはそういうことを我慢する価値があるものですか?

あると思いますよ。だって、恋愛なんて大人になればできるもん。大人になればできるし、やろうと思えばいつだって出来るんですもん。でもAKBは、だって50歳になってAKBはできないですし、オーディションを受けてたくさんの人がAKBになりたいSKEになりたいとかいうなかで選ばれたわけだから、やっぱりなれなかった子たちの分まで頑張るべきだと思うし、て思ったら、うん、なのかなぁ。

ー責任があるってこと?

責任というか、なんというんでしょうね。うーん、今しかできないことをやるしかないなぁと。うん。いひひひひ(笑)。

(映画『Documentary of AKB48 No Flower Without Rain 少女たちは涙の後に何を見る?』(2013)密着ロングインタビュー)

 「友達の恋愛話を聴くのは楽しい」と延々と話しながらも、恋愛に興味があるかという質問に対しては「興味というのは?(笑)」などとはぐらかす松井さん。しびれを切らした監督「AKBは恋愛を犠牲にしてまでする価値があるのか?」。松井さんは「恋愛なんていつでもできるけど、AKBは今しかできない」と正論を述べる。

松井さんは11歳からAKBの選抜メンバーとして年上メンバーたちの中で揉まれ、多感な時期に恋愛もせずにひたすらストイックにやってきたのでしょう。その人生を彼女はとても好きで、誇りに思っている。11歳離れた篠田麻里子さんを実の姉のように慕い、人気メンバーとして懸命に走り続ける篠田さんを「人生のお手本」とまでいう松井さんにとって、「AKBは今しかできない」と自分に甘えを許さないで頑張ってきたという自負もきっとある。

2012年2月、彼女は過労により倒れ、4月には入院をし、休養を宣言します。大きな音を聴くと気持ちが悪くなってしまうらしく、アイドルとして相当心理的に追い込まれていたのではないかと憶測が飛び交いました。ファンの中では長い間、激痩せした松井さんの体調を心配する声があがっていたので、運営を責める声も多くあがりました。その後、6月くらいからいつもの調子を取り戻して、完全復帰を果たします。

この前の11月もぶっ倒れたらしいです。風邪をおして握手会2日間と全国ツアーの鳥取でのライブを乗り越えた末、精魂尽き果てたとのこと。本当に頑張り屋さんだというのはこの一事を持ってしてもよくわかります。

ただ、エースであることの自覚とプレッシャーを日々感じながら、ぶっ倒れてもアイドルを続けることにどれくらいの意味があるのか?その意味に疑問を呈する人もいるでしょう。しかし、彼女はきっと答えるはずです、「AKBは今しかできない」と。

松井さんは決して何でも軽々と乗り越えてきたマッチョな人なのではなく、幼少からその時その時で苦しみながらも懸命に頑張ってきた人なのだろうと思います。時にはストレス過多で激痩せもするし、頑張りすぎてぶっ倒れもする。そんな恋愛も体調も犠牲にしてやってきたAKBの活動を否定することはできない。だからこその「AKBは今しかできない」なのかなと。

彼女はインタビューの最後で「今しかできないことをやるしかないなぁ」と強い意見を言いながらも、「いひひひひ(笑)」と照れ隠しをする。その受け答えはなんとも人間らしいというか、とても魅力的に感じました。

さて、長く書いてきましたが、最近こんな言葉をみつけました。

「今しかできないことがある 今ならできることがある」

リクルートの社員で、AKBの広報として草創期から活躍している西山恭子さんの言葉です(2014年12月23日 google plus投稿)。

西山さんがどのような意図でこの投稿をしたのかわかりませんが、「今しかできないこと」っていうより「今ならできること」って考え方のほうが心地がいい。「今しかできない」は否定ベースの発想で、「今ならできる」は肯定ベースの発想だからかもしれないですね(「後悔することを後悔しない」覚悟、ありますか?)。それに松井珠理奈さんも、本当は恋愛だって「今しかできないこと」になりうるんだけど(アイドルのうちにする恋愛はスリリングで逆に燃えるのでは?なんて考えるのはさすがにひねくれてますかね)そこは目をつぶって、「今ならできること」を精一杯やってきたんじゃないかな。だからこそインタビューの最後に人間的な側面が垣間見えたのかなって。

ああ、なんか最初に威勢よく言っていたことと違う内容になっちゃった。いや、最初からこの結論に持って行こうとは考えていたんですけどね、うまーくまとめて締めるのが思いつかない。まだ頭もくらくらする。だんだんテンション下がって来てるのが筆の感じからも伝わってきますでしょ?

ですよね、わかります。そろそろ休みます。寝ます。まだ身長伸びてほしいし。

何より、今の僕にとっては、山ほどある「今しかできないこと」をやるのではなくて、寝て休むっていう「今ならできること」を丹念にまずはひとつやっていくことが先決です。「今しかできないこと」とか考える前に目の前のことに取り組もう。れっつごうとぅべっど!

2013年、2014年とぼくは「人生で大事なことはすべてAKBから学んだ」ってくらいにAKBウォッチング(俗にいうヲタ活)にはまってたのでブログもほとんどそんな感じでした。2015年、ぼくは環境が変わるのでブログの内容もちょっとは変わるかな?そんなこと言いながら全然変わらない気もする。むしろさらに強固に現実逃避してアイドルにはまっていたりして。

みなさん、良いお年を!

来年も、このブログでもんもんしましょう。

それでは。もんもん。