【AKB48学】コラム4 秋元康は、『神』として君臨し続けるのか

Kindle化を断念した幻の『AKB48学』。そのブログ化企画です。

(経緯と目次はここでご確認ください→『AKB48学』っていうタイトルのKindle本を出そうとしてやめた話

 

僕が指原莉乃さんを“怪物”と呼んだわけという記事の後のコラムです。

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コラム4 秋元康は、『神』として君臨し続けるのか

 

 指原莉乃さんは、秋元康氏も太鼓判を押すほどのプロデュース力をもっている人物とされています。指原さん自身が熱心なアイドルオタクとして生きてきたこともあり、自己プロデュースもさることながら、HKT及びその各メンバーのプロデュースの手腕も評価されているようです。本文で書いたとおり、指原さんは紛れも無く「怪物」ですが、それではAKBの発起人であり総合プロデューサーである秋元氏は、「怪物」以上、さしあたりネットスラングでいうところの「神」といったところでしょうか。

 僕は何もスピリチュアルな話をしたいわけでも、神を罵倒したいわけでもないですが、要はその「場」を作った人が一番すごいということを伝えたかったのだと思います。

 その場所でどんなに活躍した人がいたって、結局はその場所のルールを決める人に敵わなかったりします。鎌倉時代に活躍したどんな武将だって、鎌倉幕府を開いた源頼朝には敵わないわけで。もちろん鎌倉幕府は結局滅亡してしまうのですが、それが栄枯盛衰というものです。フェイスブックを作ったザッカーバーグはまじで世界を変えた人だとは思いますが、それだってそのうちさらに良いサービスが出てきて一気に取って代わられるでしょう。

 ではAKBも同じに消えてしまうのか? 否。ここではそう言っておきましょう。

 ジャニーズのようにマスメディアを席巻すること、宝塚のように地元密着型でいくこと、きゃりーぱみゅぱみゅのように日本のポップカルチャーの伝道師となること、パフュームのように時代の最先端のエンタテイメントを提供すること、ももクロのように全力パフォーマンスで人を感動させること、Twice(韓国から5人、日本から3人、台湾から1人という国際色豊かな韓国のガールズグループ。最近知りました。かわいい)のようにグローバルなメンバーを集めること、プロ野球(少年にとっては野球選手はアイドルです)みたいに各チームを分散させてそれぞれ競わせること、政治家(これもある意味アイドル的じゃないと当選できない)のように投票によって公に競わせること、これら全てAKBでは可能です。むしろその全てを実践している。ここまで来ると発起人たる秋元康のコントロールはとうに及ばず、暴走気味といっても過言ではないのかもしれません。

 秋元氏本人も、AKB10周年であった今年2015年は、自身のAKBからの卒業を何度も口にしているようです。

 AKBのもともとのコンセプトは、「夢のショーケース」もしくは「芸能界予備校」。そのコンセプトのもと、アイドルという枠をガンガン超えて「場」としての影響力を強めていけば、あたかも都市機能が人間の行動全てを包摂するかのように、芸能界そのものを乗っ取ることも可能だと思います。

 なお、AKBを卒業した人があまり活躍できていない現実が叫ばれることがありますが、そんなことはどうでもよいのです。都市を出て森に出てサバイバルする人の生活は都市の人のようにいかないのは当たり前だし、また都市の人と森の人の価値観は往々にして異なるのですから。

 秋元氏は暴走気味の今の状況を打開すべく「神」として降臨し続けるのか、それとも新たな天地創造を求めてAKBを卒業するのか。そして、卒業後は、指原さんにその座を明け渡す、そんなシナリオも描けるのかもしれません。

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