【AKB48学】コラム7 アイドルは、自分の映し鏡にすぎない

Kindle化を断念した幻の『AKB48学』。そのブログ化企画です。

(経緯と目次はここでご確認ください→『AKB48学』っていうタイトルのKindle本を出そうとしてやめた話

 

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コラム7 アイドルは、自分の映し鏡にすぎない

 

 僕のAKBとの5年間に渡る旅は、大島優子さんに始まり、山本彩さんで終わりました。僕は普段友人に対して「可愛くない人を好きになることはない」などと横柄なことを言っていますが、よく考えると大島さんと山本さんとで、顔の系列が全然違います。大島さんは明るめの髪色のロングが似合うし、くりっとした目で人懐こい犬のような印象を与える顔である一方、山本さんは落ち着いた色味のショートヘアが抜群に似合うし、目も少しつり目でどっちかというと猫系の顔のような気がします。では、なぜ僕はそんなにも異なる2人のファンになったのでしょうか。

 なんだよ、結局性格が決め手なのかよ、と。いや、性格なんだけど、ちょっと違う。普通に恋愛するときって、自分にはないものを持っている人に惹かれたりすると思うんです。もちろん共通に理解できるものがあるのが前提での話ですが、惹かれるのはやっぱり自分と異なる点だと思うんです。でも、アイドルについていえば、惹かれるのは自分と似ているところ。これは、普通の人間関係では互いに一緒に補完しあうという形で関係を保つことができるのに対して、アイドルは基本応援する以外に関係を保つ方法がないことに起因していると思います。映画や小説の主人公に感情移入するのと同じように、アイドルに対して感情移入できない限り、そのアイドルを応援しようとはなりません。

 だから厳密に言えば、アイドルの性格だけじゃなくて、そのアイドルが置かれている立場や境遇も含めて、自分との共通点を発見できるかどうかが、ファンとなるかの決め手だと思います。もっとも、境遇がその人の性格を形作るのだといえばそれまでなので、まぁ結局性格が決め手ともいえますね。

 大島さんや山本さんの出自などはもう書きませんが、彼女たちは芸能界で1度失敗したものの、再び挑戦してアイドルとなったという共感を得やすいストーリーをもっていて、また自身の性格を一方に振りきれずに悩んでいたりする点で、ある意味「普通の人」なのです。だからこそ、結果として多くの人に愛されるのだと思います。

 アイドルは、結局自分の映し鏡にすぎないのです。アイドルの方を向いた時、そこに映っているのは頑張っている自分自身です。そして、そこから目を離し、自らの現実に立ち向かう時、アイドルは天使のごとく伴走者として一緒に横を走ってくれているのです。

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